利用者の声

感情に向き合う

最近、SNSで「感情を無視した合理は机上の空論」とポストした人がいました。
また、ある人は「合理は環境によって違う」とも。

例えば近代化が始まったころと現代において、合理が違うのは当然。
近代化においては大量生産・大量消費こそがもっとも合理性が高いものでしたが、
現代ではそれを行うだけでは最も合理性が高いとは言えないでしょう。

照明が白熱電球からLED電球に変わったり、
防寒がストーブから断熱住宅になったり、
消費を合理的にするのが現代です。

同時に、感情がかみ合わない時は、
いくら合理的だと思っていても素直に受け入れられず、
結果破綻することだってあります。

趣味をなくせばそこに使っているお金が減って、その分余裕ができる、として。
自分からするならともかく、人に強制されたら心の余裕はむしろ減るでしょう。

感情は本能であり、我々は本能なしでは生きていけません。
自他両方の感情を理解し、すり合わせ、お互いが納得ないし妥協して、
それでようやく最低限のストレスでやっていけるのです。
ストレスが少なく物事が進むなら、確かに合理的でしょう。
言うは易し行うは難し、の枕言葉を付けたうえで。

実のところ、自分もそれを飲み込め始めたのは、心療内科のカウンセリングで
「自分の感情を大切にして」と医師兼カウンセラーに言われたことがきっかけでした。

以前は合理性を気にして自身の感情を否定し強引に仕事を行おうとして、
苦しくなって仕事の手が止まる事が多かったのですが、今はだいぶ改善され、
長時間手が止まることが減りました。

自分一人で価値観の違いを抱えず、信頼できる人に自分の感情を伝えて、
どうするかを話し合えば、結果はどうあれ多少なりとも納得性が高まり、
大幅にストレスを軽減できたからです。

自分の感情、他人の感情両方に向き合って、初めて正しく合理的に物事が動いた感覚がありました。
これらは信頼できる人がいないと行えない、人の巡りありきのことなので、
彼らとのつながりを大切にしていきたいです。