私は統合失調症という障害を持っています。
現在50代で症状はほぼ収まっており寛解の状態と言えます。しかし、完全な状態という訳ではないようで、疲れた、幸せなどの緩い感覚を感じる事などが薄い状態です。完全に健康な方と同じという訳ではなさそうです。
30才の頃に最初の急性期を迎え10日ほど精神科に入院しました。
この時はとにかく状態が悪く、流れるがままに医療保護入院に至りました。今振り返ってみると急激に悪化したという訳ではなく、26才くらいからその傾向があり、長時間労働や仕事のストレス、休息を十分に摂らなかった事から発症してしまったと思います。おそらく健康な人であれば休息や気分転換で入院といったことまでにはならなかったと思います。私にはこの障害の気があったということでしょう。障害の発症状態もマイルドに進行し、回復も長い期間を要する事となりました。
その後の経過も気持ちがうつうつとして、妄想も多発し、仕事を短時間労働として頂いていたのですが、結局、1年ほどで退職に至ってしまいました。
しばらくして状態も良くなってきたことから通院を止めてしまいました。よって服薬も無くなりました。
その後、半年ほどで仕事を見つけたのですが、そこも長時間労働の職場で次第に体調が悪化し1年弱で退職ということになりました。この時は妄想もひどくなっていて、精神状態もひどく消耗した状態で疲労感が大きく疲れた状態でした。やはり服薬は大変に大事ということでしょう。通院もここで再開しました。この時は31歳ごろです。
その後実家に戻り、工場での仕事を見つけて就職しました。そこでは初めのうちは指示を受ける立場でしたので、責任も少なく、低ストレスの状態でしたので、7年務めることが出来たのですが、次第に人をまとめる立場となり、人間関係などのストレスにより再び発症し再び医療保護入院となりました。この時は発症が比較的急で精神症状もかなり激しいものでした。入院して1週間ほどは保護室に隔離されることとなりました。1ヶ月程で退院できたので、退院できるまでの経過は早かったです。症状が出るのが早ければ回復も早かったようです。この時は39才頃です。
この後、1年半程、傷病手当と失業手当を頂きながら自宅療養を行いA型事業所に勤めました。そこでは私の精神状態もかなり良くなったと思い1年半ほど利用し、一般にパート職を見つけて就職したのですが、2日でなにか違和感を感じ辞めてしまいました。
その3か月後に自宅でゆっくりとしていたのですが、急性期がやってきて1ヶ月程の医療保護入院となりました。この時も精神反応が激しく1週間程保護室でお世話になってしまいました。42才頃です。

その後半年ほどで勤めていたA型事業所に再びお世話になりましたが、違和感を感じて1年半程で退所しました。この時はわずかに体調を崩しただけで入院からは遠い状態でした。
次に内職作業が中心のA型事業所に就職しました。ここは雰囲気も良くとても働きやすい職場でしたので、定年までお世話になろうと思っていたのですが、法改正により補助金が減ったことで事業継続が困難になり5年程務めた後に解散となってしまいました。
4ヶ月程長い休息をとり、現在勤めているA型事業所TRIDに勤めるようになりました。そして現在に至っています。
30才頃に初めて発症した時にかかっていた医師の方に歳を取れば症状も収まるといった事を言われていましたが、今の自分自身を見てみるとそうかもしれないと感じています。しかし、統合失調症は再発が大変に多い障害ですので今後も気を付けて過ごして行きたいと思います。
