バレンタインデーが来ると、毎年思い出すことがあります。
高校生の時でした。当時、チョコレートをあげたい相手がいた私は、自作チヨコレートに挑戦しました。
調理をほとんどやったことがなかったので苦戦しましたが、なんとか食べられるものがつくれるようになりました。
デコレーションしてラッピングして、後は渡すのみとなりました。
バレンタインデー当日、私は相手を呼び出すことができませんでした。
どうしても恥ずかしかったのです。部活の休憩中、教室から相手を見かけました。
チャンスだと思っていたのですが、結局恥ずかしさのあまり、
「これ、部活のみんなで食べて」と3階の教室から、1階まで、チョコレートを投げてしまったのです。
「ありがとう、みんなで食べるね。」と言われ、本命チョコレートはみんなへのプレゼントになってしまいました。
今思い出しても、ツッコミどころ満載な思い出となっております。
一生懸命手作りしたチョコレートを投げることになるなんて、チョコレートを作っていた時にはまったく予想していない出来事でした。
バレンタインデーが来る度にこのことを思いだします。
あの時、チョコレートを投げていなかったら、今は違う人生を送っていたかもしれません。
