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マッスルメモリーは筋トレだけの話ではない

こんにちは

身体を動かす、というと重い物を持ったり、あるいは外で運動する……というのがよく思われがちですが、実際はそれだけではなく、スマホをいじったりキーボードで文字を打つ、紙を折る、箸を使う、といったものでも体を動かします。

こういったもの全般に言えるのは、未経験の時は体が思うように動かない事、それに負けず経験を繰り返すと、いつしか言葉にできない感覚で覚えて体がスムーズに動くことでしょう。こういった反復練習で得た感覚、脳というより筋肉が覚えているように感じることから「マッスルメモリー」と言われています。

残念ながら「マッスルメモリー」でネット検索しても筋トレ関連の情報ばかり出てきてしまいます(Wikipediaでも英語版だけはある)が、例えばゲーマーの間では「指に神経を通わせる」という言葉が出ることがあります。特に慣れてない人はボタン一つ押すだけでも瞬時には行えないが、経験を積むことである程度反射で操作ができるようになるとか。もっとも指によって精度が変わる(親指と小指ではどうしても差が出る)とも。

長年ひたすら経験して身につけた、職人技ともいわれるその感覚は、現在の機械では決して再現できない精度にもなり、宇宙開発ではその精度のために手作業で製造するパーツも少なくないです。そこまで極められる人は希少なのも確かですが……。

実際、私も会社で作業を行う時、未経験では四苦八苦していた作業が経験を積んだ後は思考を介さずとも力を適切に加減できるようになっていった経験があり、確かにマッスルメモリーを実感しました。さすがに職人という程ではありませんが、肉体の経験というものは、中々裏切らないものです。